今月のお花 : 2021年9月

9月11日

本日のお稽古は、ハランのお生花です。お生花が続いています。ハランのお生花はお流儀の実技試験の課題でもあるため、お生花で試験を受ける時は、試験前の1年間、お稽古は毎回ハランでした。今となってみれば、あの日々があったから、基本の生け方を身につけることができたと思います。基本が身につくと、先生の指導の意味が良くわかるようになります。最初は先生の説明も暗号にしか聞こえなかったのですけど、面白いものです。頭で分かる事と身体で理解する事は同じではなく、何事も近道はなく、訓練は大切だとわかりました。

9月18日

本日のお稽古は、造形です。造形は、線、面、マッス(塊、空間というような意味です)を生かして自由に生ける生け花です。

今回の取り合わせは、コウリヤナギ、オクラレルカ、ダリア、菊、クジャクソウ、スターチスです。コウリヤナギの曲線を生かして細い枝で丸を作り右下に流し、オクラレルカの直線を生かして右から左に、ダリアの赤を器の黄色と対比させるために低く、菊の黄色は器と重なるので離して、スターチスの紫は、黄色と補色の関係があるので菊の近くに、クジャクソウのピンクは同系色のダリアの近くに配して足下を隠しました。

造形はルールがないので、生けやすいと思われがちですが、お稽古の限られた花材でバランスの取れた作品に仕上げるのは難しく、思わず基本の生け方に流されてしまったりして、、皆さん、悩まれます。

他の方の作品を見るのも、とても参考になります。同じ花材をどう使うか、人によって違うので、次はあのアイデアを使ってみよう、と。まだまだ修行不足の作品ですが、少しでも参考になれば幸いです。

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